ハナレについて

わたしたちハナレは2015年に結成されました。上高尾地区の住民だけでなく、京阪神地域に居住する「外部者」もメンバーになっています。

三重県伊賀市(旧青山町)の南端に位置する上高尾地区は、約160人の人口の半数以上が65歳以上という、いわゆる「限界集落」です。そんな上高尾地区で有志によって住民グループ(ふるさとづくり上高尾の会)がつくられ、この会が受け皿となって、2010年に大阪を中心とした関西の都市住民との交流イベントが上高尾で開かれました。その後この交流イベントは定着していき、大阪にもコアな参加メンバーを中心としたグループが誕生しました。

「なぜ、距離が離れた大阪の人と交流を?」と思われるかもしれませんが、実は上高尾と大阪は「水」でつながっています。上高尾地区の中心を流れる前深瀬川は地区の南にそびえる尼が岳に端を発し、北へ流れやがて木津川に合流し、その木津川は西進して最終的に淀川と合流して大阪湾に注がれます。つまり、上高尾は淀川のひとつの源流域ということになります。田舎と都会、人口密集地と過疎地という対極的な両地域ですが、交流を継続していくなかで、お互いにその「大切さ」を感じています。たとえば、上高尾の住民にとっては「過疎化が進むふるさとを失くさないこと・盛り上げること」であり、大阪等の都市住民にとっては「日常とは異なる里山の環境を五感で感じ心身をリフレッシュすること」です。

年4回の交流イベントを通じて両者の信頼関係も築かれていく中で、大阪側のコアメンバーの中から、イベント以外の日常的な交流を求める声が挙がるようになっていきました。そして、2013年からは上高尾に小さな畑を借り受け、都市住民が中心になって作物の栽培管理をするようになりました。頻繁には上高尾に行けないこともあり初めは悪戦苦闘していましたが、野菜からハーブ類に作物を変えるなどで対応し、少しずつ収穫できるようになり、イベント参加者と分け合ったりするようになりました。また2014年からは3反の水田を有志メンバーで借り受け、グループでの稲作にも取り組むようになり、少しずつですが、上高尾における「小さな農」を広げつつあります。まだ成果は出ていませんが、2015年には大阪の有志グループで上高尾に巣箱を設置し、ニホンミツバチの養蜂にも挑戦し始めています。

このような新たな関わりの中で上高尾の住民との交流もさらに増え、移住者の受入れも視野に、上高尾の将来について一緒に考え、話し合う機会が多くなっていきました。本サイトで紹介している「部活動」は、上高尾と都市、双方の住民にとって刺激や喜びを得られるようにするために立ち上げ始めたものです。2016年3月に改修された拠点施設をそれぞれの部活動のベースにして、少しずつ活動を深めていきたいと思っています。

コアメンバー

谷浦 清孝

炭焼き部主将

 

伊藤 浩正

コメ部・ナタネ部主将

 

浅野 大輔

火部主将

 

佐藤 佳一

ジビエ部主将

 

丸尾 聡

ダイズ部・ハーブ部主将

 

事務局

住所 〒518-0216 三重県伊賀市高尾4503   地図
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担当者 佐藤 佳一

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